はじめに
アプローチが苦手な人はクラブ選択についてもっと考えてみても良いかも知れません。
こんばんは。リス太です。
アプローチはAW(アプローチウェッジ)でなければだめ、と思っていませんか?
特にゴルフを始めて間がないうちは、アプローチはAW、バンカーはSW(サンドウェッジ)ととにかく決めつけてしまいがちです。
でも、実際にコースでアプローチを行う場合、練習場のように平坦なライではないことが多いですし、グリーンの形状も様々ですよね。
状況が同じではないのに、いつもAW(アプローチウェッジ)を使うというのはどうなのでしょう。
AW(アプローチウェッジ)を使うならば、その必要のある状況で使うべきですし、場合によってはパターでも良いわけです。
こう言うと、「どのクラブを選択すれば良いかわからないから困ってるんだ!」って言われそうですね。
そこで、クラブごとにどのような距離(キャリー)と転がり(ラン)が出るのかの表を作りましたので、こちらを参考にしてください。
クラブ選択とキャリー・ランの法則
クラブ | 7I | PW(46度) | AW(52度) | SW(58度) |
---|---|---|---|---|
キャリー | 2 | 4 | 5 | 6 |
ラン | 8 | 6 | 5 | 4 |
向いているショット | ランニングアプローチ | ランニングアプローチ or ピッチエンドラン | ピッチエンドラン or ピッチショット | ピッチエンドラン or ピッチショット |
上の表を見ていたければわかるとおり、クラブによって、
キャリーとランの比率が大きく異なります。
同じ打ち方をしたと仮定しての比較表ですが、キャリーとランを合せた全飛距離を”1″とすると7Iではキャリーとランで2:8程度ですが、サンドウェッジでは6:4程度になります。(異論があったらごめんなさい。少なくともリス太はそんな感覚です。)
いずれにせよ、ロフトが立っているか、寝ているかでキャリーとランの比率が変わってくるので、この法則を理解してアプローチを行うことはとても大切です。
7IとSW、どっちがかんたん?
7Iでアプローチをすることは、ゴルフを始めて間が無いゴルファーにとっては、なかなか勇気のいることですよね?
先ほどの表に「向いているショット」という項目がありますが、7Iでアプローチを行うときはランニングアプローチを選択すると良いです。
一方でSW(サンドウェッジ)でアプローチすることはAW(アプローチウェッジ)でのアプローチに慣れている方からすると、あまり抵抗はないかも知れません。同じウェッジですしね。ですから、SWでのアプローチの方がずっと簡単だと思われるかもしれませんが、一般的には逆で、7Iでのアプローチの方がミスする可能性がよっぽど低いんです。
次回以降でアプローチの打ち方についての記事を書く予定ですが、ランニングアプローチはロフトのある7Iや9Iのようなクラブでパターの要領で打つと、ミスが非常に少ないです。もちろん力加減がわからないうちはオーバーしてしまうようなミスをしてしまうかも知れませんが、ザックリやトップの可能性は圧倒的にSWやAWの方が高いです。
特にSWはロフトが寝ていてかつバンス(クラブのソール部分のでっぱり)が張り出ているために、地面にバンスが跳ね返されてトップしてしまったり、逆にクラブの落としどころを誤って地面に刺さってザックリしたり、といったミスが起こりやすくなるんです。
青木功プロも「ゴルフはゴロフ」とおっしゃっていますが、アプローチを成功させるには、上げて止めるよりも転がした方が圧倒的に簡単です。
ボールを下手投げでカップに寄せるとしたら、フワッと上げるよりも転がす方が寄りやすいことは想像できますよね。
おわりに
アプローチは寄せてなんぼですので、状況に応じて最善のクラブ選択、ショット選択が必要です。固定概念にとらわれることなく、カップによる確率が最も高い選択ができるように、日ごろからいろんなクラブでアプローチの練習をすると良いですよ。
次回のアプローチ上達シリーズは「アプローチのショット種類」です!お楽しみに☆