アイアンの方向性は「ライ角」で決まる!

ボールとクラブ ゴルフ用語

ボールとクラブ

はじめに

グリップにも無駄な力が入ってなくて、アドレスもスクエアにしっかり構えていて、フィニッシュまで振り切ったいいスイングをしているのに、アイアンショットの方向性が合わないなんてことないですか?

そんな方はスイングをどうこうしても仕方ないかも知れません。

なぜなら、使っているアイアンの「ライ角」が合っていないことが原因かも知れないからです!

ライ角とは

ライ角

ライ角とは、クラブのフェース面にあるスコアラインと地面が水平な状態で置いた時の、地面とシャフトの中心線でできる角度のことです。

ライ角はウッドよりもアイアンショットの方向性に大きく影響します。

日本で発売される市販のクラブは、男性用だと身長170センチメートルのゴルファー向けに作られることが多く、それより身長が高い人、低い人には合わない可能性があるため、合うクラブを買うか、ライ角を調整する必要があります。

ライ角の基準

キャディバッグ

ライ角が適正だと、クラブがボールにインパクトするときにソールが地面と水平になります。

すでにお話しした通り、日本で市販されているクラブは、身長が170センチメートルのゴルファーを基準に作られていることが多いですが、もっともスタンダードなライ角の設定は次のようなものになります。

番手 5I 6I 7I 8I 9I PW
ライ角 61度 61.5度 62度 62.5度 63度 63.5度

5番アイアンで61度ですね。
ちなみにアイアンは番手ごとにライ角が0.5度変わるのが通常です。

このライ角を基準にすると、5番アイアンで63度のアイアンは「アップライト」なアイアン、59度のアイアンは「フラット」なアイアンになります。

一般的に、背が高い人はライ角がアップライトなアイアンが合いますし、背の低い人はフラットなアイアンが合います。

ライ角が合わない影響

あれれ画像

ここからが重要です。

ライ角が合っていないと、どんな影響があるでしょうか?

方向性

本番想定

ライ角がフラット過ぎると、構えたときにソールのヒール側が地面から浮きます

アップライト

結果、ボールはターゲットラインより右に飛びやすくなります。

一方、ライ角がアップライト過ぎると、今度はソールのトゥ側が浮きます

フラット

結果、ボールはターゲットラインより左に行きやすくなります。

ライ角だけでこれだけ方向性に影響するんですね!

重心深度

ライ角が適正でないと、重心深度にも影響します。

アップライトでもフラットでも、適正なライ角より重心が浅くなってしまうため、アイアンショットの難度が上がってしまいます。

重心深度

深重心のほうがボールを上げやすくミスしにくいですから、ライ角が適正でないとせっかくやさしいアイアンを買っても、そのスペックを活かしきれません。

スイングに影響

ショットするプロ

参照元:https://www.titleist.co.jp/golf-clubs/irons/718-cb/

そもそもゴルフスイングは前傾姿勢を維持して、体の回転でリラックスして振り抜くことが大切です。

ですが、ライ角が合っていないとアドレスが狂いますから、結果スイングにも悪い影響が出てしまいます。

しっくりこないアドレスでいいスイングはできないですから、適正なライ角は大切ですよ!

おわりに

ライ角についてでした。

ロフト角については知っているけど、ライ角はよくわかってなかった、という方が多いのではないでしょうか。

ライ角はスイングの方向性に大きく影響しますから、自分に合ったライ角のクラブを買うこと、またはライ角の調整ができるクラブを買うことが重要です。

軟鉄鍛造のアイアンならライ角調整が可能ですよ。

自分にとって適正なライ角をしっかり把握した上で、クラブを購入しましょうね!

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