キックポイントなんて考える必要なし？
こんばんは。最近アイアンの調子が落ち始めているリス太です。
さて、みなさんは「キックポイント（調子）」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
リス太が、ゴルフを始めたのは10年前ですが、初めて握ったクラブは父親のおさがりでした。
みなさんもそんな方が多いのではないでしょうか。
人からもらった（借りた）クラブで一通り練習、ラウンドを繰り返してくると、一定期間が過ぎた頃に、「今のクラブに対する不満」がでてきます。
そうなると、クラブを買い換えようとなるわけてばすが、この辺から初めてシャフトフレックスだったり、ロフトだったりを気にし始めます。
クラブを本気で選ぶとなると、クラブのスペックを真剣に考え始めるのは当然ですね。アイアンセットは5番アイアンからピッチングウェッジまで6本セットで売られていることが多いので、結構な金額がかかりますから、徹底的にゴルフクラブについて調べて、詳しくなってくるのも初心者から脱してくるこの頃です。
この辺で初めて思うんです。「キックポイントってなに？」って。
キックポイント（調子）自分のスタイルに合わせよう
参照元：http://golftoday.tv/
そもそもの意味を説明しますね。
キックポイントには元調子、中調子、先調子の3種類があります。
キックポイントは日本語では「調子」と呼び、シャフトがしなるポイントを言います。
シャフトはドライバーの場合はカーボンが主流ですので、想像がつくと思いますが、スチール製が多いアイアンであっても相当しなります。
元調子は手元がしなり、中調子はシャフトの中央部、先調子は先端部がしなるという違いがあります。
このしなるポイントによってどういった違いがでてくるでしょうか？
それを本当の意味で理解するためにはシャフトの剛性について説明する必要があります。
キックポイントとしなりの量の関係
キックポイントはしなるポイントが手元か中央か先端部の違いにすぎないので、しなる量に変わりはないと思われるかもしれません。
でも実はそうではないんです。
そもそもシャフトには剛性分布という考え方があり、どんなキックポイントのシャフトであっても、手元(バット）がもっとも硬く、先端(チップ)にいくにつれて剛性が低くなっていきます。これは常に一定です。
もし、中調子のシャフトが先端部、手元よりも中央部だけ剛性が低いものであったのであれば、シャフトは折れてしまうだけです。
だとすると、必ず手元硬く先端は軟らかいわけですから、元調子と先調子を比べたとき、どちらのほうがしなる量が多いのかは明白ですね。
つまり、先調子のしなりがもっとも大きく、元調子に近づくにつれてしなる量が少なくなっていきます。
どのキックポイントのシャフトが自分に合うか
参照元：https://ustmamiya.jp/brand/attas_punch.html
最終的には自分のプレイスタイルや骨格にも左右されるので一概には言えないのですが、キックポイントの違いからスイングや弾道にも大きな影響が出ますから、一般的にどんな違いがでるかをまずはご理解いただければ良いと思います。
先調子
まず、俗にいう「ハジキ感」が欲しいなら先調子をおススメします。また、先調子はしなり戻る量が多いため、弾道は高めに出ることが一般的です。
フジクラの「Speeder EVOLUTION」シリーズが代名詞のようになっています。
中調子
こちらはシャフトの中間部でしなりますから、バランスの取れたシャフトだと言えます。先調子がしなり量の多さから、戻りが間に合わなければ振り遅れ、場合によっては吹き上がりなど不安定な側面もあるのに対して、中調子は必要以上に曲がったり、異様に飛んでしまったり、というリスクが抑えられる優等生的キックポイントです。弾道は中弾道になります。代表シャフトはスチールの「NS PRO」でしょうか。
元調子
元調子はしなりの量が少ないのはすでにお話したとおりです。しなりが少なく弾道も低いため、主にしっかりスイングができる中級者以上に向いているシャフトと言えます。
しなり量が少ない分、スイングの再現性は非常に高いため、安定感の高さにもつながります。代表はカーボンシャフトでいうと三菱レーヨンの「ディアマナ」シリーズ、スチールシャフトでいうとトゥルーテンパー社の「ダイナミックゴールド」です。
おわりに
キックポイントについてご理解いただけたのであれば、まずはご自分の骨格やスイングタイプ、求める球筋など、様々な要素を考えた上で自分に最適なキックポイントを選ばれたら良いと思います。
リス男はゴルフを始めた当初から元調子のシャフトを使っていましたので、先調子のシャフトは弾道が高すぎて苦手だったりします。
まずこれからゴルフを始めるという方は中調子がおすすめです。ある程度期間が経って自分のスイングが確立されてきたら、元調子や先調子のシャフトを試されてはいかがでしょうか。
新たな発見があるかも知れませんよ。