はじめに
男子プロゴルフツアーは各国に存在して、しかもゴルフのツアープロも世界に数多います。
どの選手も各ツアーに所属して、日々切磋琢磨しながらツアーを戦うわけですが、世界の一流選手が喉から手が出るほど欲しているのが、世界4大メジャーのタイトルです。
・全英オープン
・全米オープン
・全米プロゴルフ選手権
・マスターズ・ゴルフトーナメント
の4つが4大メジャー大会と呼ばれますし、格式、規模ともにまさに世界のトップが集まる最高の舞台ですね。
そして、その中でも一般の認知度含めて最上位の大会と言えるのが、毎年4月に開催される「マスターズ・ゴルフトーナメント」ですね。
マスターズ・ゴルフトーナメントとは?
アメリカ合衆国ジョージア州に位置するオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで行われるこの大会は、もともとボビー・ジョーンズと友人のクリフォード・ロバーツの2名が企画して始まった「Augusta National Invitation Tournament」がルーツで、1939年に現在の名称である「マスターズ・ゴルフトーナメント」になっています。
ちなみにボビー・ジョーンズはこの「マスターズ」という名前を嫌っていたそうですが、マスターズをマスターズたらしめている1つの要因はこの名称でもあると思います。
「世界の名手たちだけが集まる大会」
4大大会でもっとも歴史と権威があるのは「THE OPEN」とも呼ばれる全英オープンですが、それでも「マスター達の集い感(?)」をマスターズほど感じないのは、やはりマスターズがアメリカという自由と平等の国で開催されるというバックグラウンドとも無縁ではないはずですね。
全英オープンはどちらかというと権威、威厳の方が強く感じます。
だんだん話が逸れそうなので元に戻すと、そんな世界の名手達の集うマスターズですから、出場するには「名手」である事の証明が必要ですよね。
そこで、今回はマスターズの出場資格について詳しくお話しします。
マスターズ・ゴルフトーナメントの出場資格
さて、歴史ある「マスターズ・ゴルフトーナメント」の出場資格は、以下になります。
当然、マスターズに出場するということは、世界の名手である事が証明された選手であるわけですから、そりゃもう、厳しい基準です。
具体的に見ていきましょう!
マスターズ・ゴルフトーナメント出場資格 |
---|
歴代のマスターズ優勝者 |
全米オープンの過去5年の優勝者 |
全英オープンの過去5年の優勝者 |
全米プロゴルフ選手権の過去5年の優勝者 |
ザ・プレーヤーズ選手権の過去3年間の優勝者 |
前年の全米アマチュアゴルフ選手権最上位2名 |
前年の全英アマチュアゴルフ選手権優勝者 |
前年のアジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権優勝者 |
前年の全米ミッドアマチュア優勝者 |
当該年度のラテンアメリカ・アマチュア選手権優勝者 |
前年のマスターズ12位タイまでのプレーヤー |
前年の全米オープン4位タイまでのプレーヤー |
前年の全英オープン4位タイまでのプレーヤー |
前年の全米プロゴルフ選手権4位タイまでのプレーヤー |
前年と当該年度のマスターズの間にフェデックスカップポイントがフルポイント割り当てられたトーナメントの優勝者 |
フェデックスカッププレーオフの最終戦である前年のツアーチャンピオンシップ出場資格を得た全てのプレーヤー |
前年の最終の公式世界ゴルフランキングでトップ50 |
当該年度のマスターズ開催前週の公式世界ゴルフランキングでトップ50 |
国際招待選手 |
ざっとこんな感じです。
数多いですね~。
最後の国際招待選手はさておき、年が明けた1月から3月最終週にかけて、世界各国のツアーがニュースになるのは、下から2番目の出場資格である、「当該年度のマスターズ開催前週の公式世界ゴルフランキングでトップ50」を争う戦いが激化するからなんですね。
今年は3月25日時点のトップ50選手が出場資格を得る形になります!
2018年マスターズ出場資格は誰の手に!
すでにお話しした通り、国際招待選手を除いたマスターズ出場資格の最後の関門は「2018年3月25日の公式世界ゴルフランキングでトップ50」に入るかどうかです。
日本勢では世界ランキング6位(2018年2月6日時点)の松山英樹選手を筆頭に、2017年の最終世界ランキングで50位以内に入った池田勇太選手、宮里優作選手がすでにマスターズ出場を決めています。
その他の選手では、先週のランキングから多少変動があり、2018年2月6日時点で、先週まで33位だった小平智選手が37位、直近の「メイバンク選手権」で5位タイに入った谷原秀人選手が71位、今平周吾選手が93位です。
最新世界ランキング抜粋(2018年2月6日時点)
ここで、記事執筆時点の男子ゴルフ最新世界ランキングを載せますね。
15位までは上位選手、それ以降は日本人選手を中心に抜粋して掲載します!
順位 | 選手名 | 国籍 | 平均ポイント | 試合数 |
---|---|---|---|---|
1位 | D.ジョンソン | アメリカ | 10.7416 | 45 |
2位 | J.ラーム | スペイン | 9.3669 | 41 |
3位 | J.スピース | アメリカ | 8.6435 | 48 |
4位 | J.トーマス | アメリカ | 7.9730 | 52 |
5位 | J.ローズ | イギリス | 7.4435 | 46 |
6位 | 松山 英樹 | 日本 | 7.25584 | 51 |
7位 | R.ファウラー | アメリカ | 7.2584 | 48 |
8位 | R.マキロイ | 北アイルランド | 5.9578 | 41 |
9位 | B.ケプカ | アメリカ | 5.8972 | 47 |
10位 | J.デイ | オーストラリア | 5.8000 | 41 |
11位 | S.ガルシア | スペイン | 5.6784 | 45 |
12位 | T.フリートウッド | イングランド | 5.3656 | 52 |
13位 | H.ステンソン | スウェーデン | 5.3490 | 46 |
14位 | M.レイシュマン | オーストラリア | 5.1524 | 52 |
15位 | T.ハットン | イングランド | 4.8228 | 49 |
37位 | 小平 智 | 日本 | 2.6562 | 52 |
43位 | A.スコット | オーストラリア | 2.5416 | 41 |
44位 | 池田 勇太 | 日本 | 2.5357 | 52 |
48位 | J.ダフナー | アメリカ | 2.4784 | 50 |
49位 | B.ヴィースベルガー | オーストリア | 2.4747 | 52 |
50位 | K.スタンリー | アメリカ | 2.3814 | 52 |
51位 | 宮里 優作 | 日本 | 2.3246 | 52 |
52位 | Z.ジョンソン | アメリカ | 2.3014 | 50 |
71位 | 谷原 秀人 | 日本 | 1.8375 | 52 |
93位 | 今平 周吾 | 日本 | 1.5100 | 52 |
119位 | 時松 隆光 | 日本 | 1.3040 | 44 |
136位 | 片山 晋吾 | 日本 | 1.2142 | 44 |
156位 | 片岡 大育 | 日本 | 1.0701 | 52 |
187位 | 石川 遼 | 日本 | 0.9358 | 41 |
50位前後は大混戦ですから、大きな大会で上位にでも入ろうものなら、一気にジャンプアップもあり得ます。
まだまだ目が離せませんね!
おわりに
マスターズ・ゴルフトーナメントの出場資格についてでした。
世界の名手達が集うマスターズですから、出場資格を得るのも大変です。
だからこそ、大会の格式もレベルも維持し続けられるんでしょうね。
憧れのオーガスタでグリーンジャケットを着る日本人選手が出るのはいつでしょうかね。
選手達の奮闘を応援しながら、その日を待ちましょう☆