はじめに
グロースメディアでは、ここのところアイアンのギア紹介記事で「ぶっ飛び」を連呼しています。
それもそのはず、ぶっ飛びアイアン全盛の時代ですからね。
各メーカーが新商品をこぞって出してますが、どれもストロングロフトです。
たしかに飛距離は大切です。
1ヤードでも遠くへ飛ばしておいた方が後で有利ですし、なにしろ最近のアイアンは飛ぶだけではなくて、ちゃんとボールが上がるし、しっかり止まります。
アマチュアゴルファーにとってはラウンドの強い武器になります。
でも、問題はアイアンがストロングロフト化したことによって、ウェッジのセッティングを変えなければいけないことなんです。
最近のアイアンはここまでストロングロフト!
本当に各メーカー、ぶっ飛びアイアンを出してます。
ここで、とくに話題となったストロングロフトなアイアンを紹介しますね。
・キャロウェイの「エピックスターアイアン」
・プロギアの「赤エッグPC」
・ヤマハの「インプレスUD+2」
話題性、飛距離、許容性のどれをとっても看板に偽りなし!
さて、各製品の7番アイアンのロフト角を比較してみます。
商品名 | エピックスターアイアン | 赤エッグPC | インプレスUD+2 |
---|---|---|---|
メーカー | キャロウェイ | プロギア | ヤマハ |
ロフト角(7I) | 26° | 25° | 26° |
なんと、7番アイアンのロフト角が25度または26度ですよ。
リス太はタイトリストのCBユーザーですが、7番アイアンのロフト角は34度です。
26度はCBでいうと、ちょうど5番アイアンのロフトです。
このぶっ飛びアイアン3モデルはただストロングロフトなだけではなく、7番アイアンならではのシャフトの短さもあり、ボールも上がって止めやすい素晴らしいアイアンなので、ストロングロフトであることは利点でしかなさそうです。
PWのロフト角ももれなくストロング!
今度は同じ3アイアンでPWのロフト角をみてみます。
商品名 | エピックスターアイアン | 赤エッグPC | インプレスUD+2 |
---|---|---|---|
メーカー | キャロウェイ | プロギア | ヤマハ |
ロフト角(7I) | 39° | 37° | 38° |
お、恐ろしや…。
一昔前ならこれ、8番アイアンあたりのロフトですよね。リス太のPWとのロフト差でいうと、なんと10度弱!
そう、ぶっ飛びアイアンは素晴らしい武器ですが、当たり前のように、その分下の番手までストロングロフトになるんです。
そうなると、今までのウェッジのセッティングでは対応できないわけです。
ちなみにリス太の使っているCB712だと、PWのロフト角は46度で、ウェッジは52度と58度の2本入れてます。
もちろん50度、54度、58度と3本入れるのもありですね。
いままでのクラブセッティングの常識といえば、PWのロフト角を基準に等間隔でウェッジを揃えることでした。
4度刻みとか6度刻みとかですね。
でも、PWが38度とかになっちゃうと、ウェッジを一体何本入れたらいいんだー!ってなりますね、こりゃ。
悩ましいのは、ウェッジはアプローチで使うだけではなく、フルショットでも使うからです。
たとえばインプレスUD+2アイアンでいうと、PWのロフト角は38度ですから飛距離の出る男性ゴルファーで下手すると140ヤードくらい飛んじゃうはずです(ロフト角と飛距離については、「ロフト角と番手・飛距離の関係を知ろう!」を参考にしてくださいね。)もちろん、シャフトが短い分、飛距離にも影響しますが。
リス太のセッティングでいうと、ウェッジは52度からなので、フルショットで110ヤードくらいです。
この時点で、30ヤード、下手したらそれ以上のギャップが生じちゃうわけですね。
これは困ります…。
ストロングロフトなアイアンのウェッジ標準セッティング
そこで、すでに挙げたぶっ飛び3アイアンのスペック表を見てみると、どのアイアンもSWまでは標準で販売されてるんですね。
そして、3本のウェッジを組み合わせてフルセットにしています。
PWからの標準セットをそれぞれみてみましょう。
エピックスターアイアン
番手 | PW | AW | GW | SW |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 39° | 44° | 49° | 55° |
赤エッグPC
番手 | PW | AW | AS | SW |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 37° | 43° | 49° | 56° |
インプレスUD+2
番手 | PW | AW | AS | SW |
---|---|---|---|---|
ロフト角 | 38° | 43° | 49° | 55° |
各製品ごとにギャップを埋めるための努力を感じます笑
「GW(ギャップウェッジ)」とかAWとSWの中間の「AS」とか。
結構、アイアンとセットで販売されているウェッジって良いですよ。なにせ、同じ製品ですから、アイアンの性能とのギャップは少なくともないですし、やさしく作られてますから、使いやすいはず。
そうなると、ストロングロフトなアイアンに替えるなら、一気にウェッジも標準セットで揃えちゃうってのが良さそうですね。
でもでも、ウェッジは〇〇じゃないとってゴルファーへ!
それでも、ウェッジはボーケイじゃないと!とか、フォーティーンじゃないと!、ミウラじゃないと!ってゴルファーはごまんといるはず。
わかりますよ!リス太もボーケイユーザーなので。
そんな人は、標準セットのロフト角を参考に揃えればいいんじゃないでしょうか。
ただ、ローロフトのウェッジが販売されているモデルはちょっと限られますけどね。
フォーティーンなんかはいち早くローロフトのウェッジを出したメーカーですから、問題なく揃えられますね。
いずれにせよ、14本で揃えるのは苦労しますね。SWで58度を使ってる人はギャップ埋めるには工夫が必要です。
諦めて55度くらいまで下げるかですかね。
おわりに
アイアンのストロングロフト化に伴うウェッジのセッティングの変化についてでした。
結論をいうと、アイアンとセットで揃えるか、頑張って別で揃えるかですね。
いずれにせよアイアンと一緒にウェッジのセッティングも何かしら見直す必要が生じるってことです。
これは間違いないですね。
お金もバカにならないですが、アイアンがストロングロフトになることのメリットを享受するには、それくらいの出費はつきものってことですかね。
今後、各メーカーもローロフトなウェッジの製造・販売に力を入れていきそうな予感がします。
でも、アマチュアゴルファーでも、アイアンでプロのような飛距離を出せるようになってきたってことですから、ウェッジのローロフト化も含めて、止まらない流れがきている感じがしますね☆